あの日、あの瞬間

私は正直、『行きたい学校はないからとりあえず勉強している』という感じでした。「とくに熱中してるものもないし（バスケとかサッカーとか）勉強していたらまあ良いやろ。」程度の甘～い考えでした。

だから、適当になっていたり真剣さが足りなかったりしていたんだと思います。特に受験生らしくないと思ったのは、「勉強しに来てるはずなのに、同じクラスの子と大ゲンカした時」です。昔から私は気が強すぎて、短気という自分でも大嫌いな短所がありました。そのくせ泣き虫であった私は、あの日友達に電話して、号泣しながら帰っていました。友達は笑ったような声をして「すごい勇気だな。お前のそういう所、尊敬するわ。」今考えたら嫌味かも知れない返事が返ってきました。西村先生も「陰でこそこそいうよりは良いと思う。」そう言ってくれました。（あの時、知ってるかどうかしらないけど号泣してました。）初めて短所をほめてもらえて、うれしかったです。もしあの日、この言葉がなかったらきっと私は、馬渕をやめていたと思います。

そしてもう一つ、志望校決めでした。「レベル的にここだろ。」とかなり好い加減な私...。友達に、「見学くらいは行けよ。」と言われ、しぶしぶと行った時、第一印象は、「ダメ!!

私には絶対無理!!」でした。何となく、お嬢様っぽすぎました...。どうしようか、友達に相談すると、「アホか。そんなん自分の行きたい所に行けよ。」そう言われ『目からうろこ』状態になりました。

自分の行きたい所...。それは、自由なイメージな所。運動もできて、勉強もできる、できれば明るい所...でした。探しているうちに、啓明の名前がでてきました。見学に行くとビンゴ!!でした。

その日から私は、『啓明ノート』を作って、テキストを丸うつししたり、参考書を全問解いたり、過去５年の過去問を全部といたり、中でも先生に解説してもらったものは、ノートにまとめたり...。受験100 日前を切ったあたりで私の中で、やる気が始まりました。

さらに、出そうな問題をパソコンを使ってみて研究して、調べました。苦手な理科では『メダカ・てこ』あたりがでるのでは？と予想しました（本当に出た）算数も良くなってきて、過去問も、本番も、バッチリできました。だからこそ、強く思います。

もし友達が、「見学に行った方が良い」と言わなかったら？もし、「自分の行きたい所へ行け」と言ってくれなかったら？お母さんが、強制して「ここに行け」と言っていたら？...今の私はなかったと思います。

あと、私は我ながら問題児だったと思いますが、愛想良くつきあってくれる先生がいてくれて良かったです。

私の事を、知ってか知らずか、支えてくれた、友達、家族、そして先生方に大きな感謝...です。

本当にありがとうございました。